第16回コンテキスト・ウィンドウ

プロンプト講座

AIの”記憶力”の秘密

1. コンテキスト・ウィンドウとは?

「AIにも“記憶の長さ”がある!」
これをコンテキストウィンドウ(Context Window / 文脈窓)といいます。

2. AIの記憶って何?

AIは過去の会話や文章をずっと覚えているわけではありません
「最近話したこと」「直前の文章」を覚えておくためのメモリみたいなものがコンテキストウィンドウです。

3. コンテキストウィンドウの大きさ(2025年版)

モデルコンテキストウィンドウ(最大)
GPT-4o128,000トークン(約96,000~104,000単語)
o3-mini128,000トークン(約96,000~104,000単語)

どちらも超ロングコンテキスト対応!
✅ かなり長い会話や文書も丸ごと覚えておけるようになっています。

🔎 トークンとは?
単語の一部や記号も含む「AIが読む単位」のことです。
(日本語なら1文字が1トークンぐらい、英語なら1単語が1~2トークン)

4. 実際の会話でのイメージ

AIは会話の最初から最後まで全部覚えているわけではなく
この「コンテキストウィンドウ」の中だけを記憶して会話します。

【最初の会話】  
ユーザー「徳川家康って誰?」  
AI「江戸幕府を開いた初代将軍です。」

【数回後の会話】  
ユーザー「彼の幼少期の名前は?」  
AI「松平竹千代です。」  

✅ ウィンドウが広いほど、会話のつながりがスムーズ!
✅ 逆に、ウィンドウが狭いと、忘れやすくなるので要注意!

5. 長い会話のコツ

コンテキストウィンドウがあっても、長くなると要点が埋もれてAIが忘れがち。
💡 大事な情報は時々リマインドするのがコツです。

「さっき話した○○の件だけど…」 「徳川家康についてもう一回まとめると…」

まとめ

✅ コンテキストウィンドウ=AIの短期記憶エリア
✅ モデルによって覚えられる長さが違う
✅ 長い会話では要点を繰り返すとAIが理解しやすい

チャレンジ問題

次の会話でAIが忘れないようにするためには、どう工夫したらいいでしょう?

ユーザー「私の好きな食べ物は何だったっけ?」  
AI「カレーライスですね!」  
【20ターン後】
ユーザー「好きな食べ物覚えてる?」  

💡ヒント:「重要なことは○○する」

おわりに

「AIの記憶力には限界がある」
これを知っているだけで、もっと上手にAIを使えるようになります。

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