第19回 ファイン・チューニング

プロンプト講座

AIの”特訓”メソッド

1. 今日のテーマ

「AIにも個別指導がある!」
それがファインチューニング(Fine-tuning)です。

🔧 AIに特別な“追加訓練”をすることです。
普通のChatGPTは一般知識は得意ですが、専門分野は少し苦手。
そこで、専門データだけを追加学習して特化型AIにするのが「ファインチューニング」。

2. 具体的な流れ

手順内容
1専門データを集める(例:医療論文、法律文書)
2既存のAIモデルに学習させる
3専門分野に強いAIが完成

✅ たとえば「弁護士AI」を作りたければ…
→ たくさんの契約書や法律判例を読み込ませる!

3. どんなAIが作れる?

目的ファインチューニング事例
医療病院向け「診断サポートAI」
法律弁護士向け「契約書チェックAI」
ゲーム特定キャラの「セリフ生成AI」
学校歴史検定向け「過去問解説AI」

元のAIに“特化スキル”を追加するイメージ!

4. 普通のプロンプトとの違い

方法できること説明
プロンプト一時的に指示する毎回ルールを伝える必要あり
ファインチューニング記憶を書き換える教えたことが「常識」として固定される

✅ 「プロンプト=その場の指示」
✅ 「ファインチューニング=AIの脳そのものを書き換える」

5. ゲームで例えると?

  • プロンプト=戦闘中に「必殺技を使え」と指示する
  • ファインチューニング=必殺技を何度も練習させて、自動で使えるようにする

6. でも…個人で簡単にできる?

残念ながら、ファインチューニングは個人向けではなく、企業向け技術です。
なぜなら…

必要なもの説明
データ数万~数十万件の専門データ
計算資源高性能GPUを長時間稼働
費用数百万円クラスもあり

企業や大学の研究プロジェクト向け

7. じゃあ個人は何をすればいい?

実は、最近は「プロンプトエンジニアリング」や「カスタムGPT」でも、かなり専門AIっぽいものが作れます。

方法説明誰でもできる?
ファインチューニングAIを根本から鍛え直す✖️(企業向け)
カスタムGPT性格や役割を細かく設定◎(簡単)
プロンプト毎回の指示で誘導◎(超簡単)

✅ まずはカスタムGPTやプロンプト工夫から始めよう!

まとめ

✅ ファインチューニング=AIを特定分野に特訓
✅ データ・お金・計算力が必要
✅ 一般ユーザーは「カスタムGPT」や「プロンプト工夫」がおすすめ

チャレンジクイズ

次のうち、ファインチューニングが必要そうなのは?

① 今日の天気を教えるAI
② 将棋のプロ棋士の指し手を再現するAI
③ お弁当のおすすめメニューを考えるAI

✅ 正解:②(プロ棋士の指し手は膨大な棋譜データが必要)

おわりに

AIを特訓する技術」を知っておくと、将来AIエンジニアを目指すときに役立ちます!
まずはカスタムGPTやプロンプト作りからスタートしてみよう。

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