第20回 RAG

プロンプト講座

最新情報をAIに教える方法

1. RAGって何?

「AIが“図書館と合体”すると最強になる!」
この技術をRAG(ラグ)といいます。

🔍 RAG = Retrieval-Augmented Generation(検索拡張生成)
AIが会話しながら、外部のデータをリアルタイムで検索して回答する仕組みです。

📚 ポイント

  • AIの記憶だけに頼らない
  • 外部データベースをガンガン参照
  • 最新情報を即反映できる
  • トレーニングしなくても知識アップデート

2. 具体的な流れ(RAGの仕組み)

💡 AIの中でこんなことが起きている!

手順内容
1ユーザーの質問を受け取る
2外部データベースを検索
3見つけた情報をまとめる
4その情報を元に回答生成

3. 実際の会話イメージ

ユーザー:「2024年の税法改正について教えて」
AI:「ちょっと待ってください、財務省の最新資料を調べますね…」
AI:「2024年の改正ポイントは以下です。……」

リアルタイムで資料を確認してから答える
✅ 「昔の情報に基づく間違い」を防げる

4. どんなところで使われる?

使い方実例
法律相談最新の判例データを参照
医療相談最新のガイドラインや論文を検索
企業AI社内規定やマニュアルを検索して回答
旅行案内最新の天気やイベント情報を取得

「最新情報が重要な分野」で超活躍

5. 普通のAIとの違い

比較普通のAI(LLM)RAG型AI
知識学習時点のものいつでも更新可能
記憶モデル内の固定記憶外部から常に取得
トレーニング必要不要(データ差し替えだけ)

RAGはトレーニングコストを大幅カット
データ更新も一瞬

6. 未来のAIイメージ

RAGが進化すると、AIは「図書館員+作家」になります。

  • 図書館員として最新資料を探し
  • 作家としてわかりやすくまとめてくれる

知識アップデートに強いAI=未来の標準スキルに!

まとめ

RAG=AIが外部データを検索&活用する技術
最新情報に強いAIが作れる
企業や専門分野で大注目

チャレンジクイズ

次の質問に答えるAIにはRAGが必要?それとも普通のLLMでOK?

① 「徳川家康の生涯について教えて」
② 「2025年の入試制度の変更点は?」
③ 「英語で自己紹介するフレーズを教えて」

✅ 正解
① LLMでOK(歴史)
② RAGが必要(最新情報)
③ LLMでOK(一般知識)

おわりに

RAGを知っていると、「このAIは最新データを使っているのか?」を見抜けるようになります。
ニュース・医療・法律など「最新が命」の分野ではRAGの役割がどんどん増えていきます。
未来のAIエンジニアを目指すなら必須知識です!

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