ControlNet 概要2

AI画像作成コース

沢山のControlNetあるけど、どれ使うの?

本来、ControlNetは、「プリプロセッサ」と「プリプロセッサモデル」の組合せで使います。「プリプロセッサ」を選択すると選択できる「プリプロセッサ・モデル」は候補からの選択となります。

問題は「プリプロセッサ」が沢山あり、どれを選択するのが良いのかが分からないことです。

ControlNetは作成される画像の設計図を画像生成AI(Stable Diffusion)に渡します。「プリプロセッサ」が設計図を作り、「プリプロセッサ・モデル」が画像作成時に情報を与えます。

その設計図は、基になる画像から特徴を抽出したもので「プリプロセッサ」は、どんな特徴を取り出すのかにより決めます。

プリプロセッサの種類

SeaArtで使えるControlNetは以下の16種類です。(下図はクリックで拡大)

プリプロセッサ名説明(簡単に)
Cannyエッジ検出(輪郭取り)
OpenPose骨格を取得
Lineart線画を解析
Lineart animeアニメ風に線画を解析
Depth画像の奥行き推定
Normal BAEモデリング解析
Segmentation物体ごとに色分け
超高画質の再描画高解像度化
MLSD直線検出(建物や部屋向け)
Scribble落書き線から生成
HEDソフトなエッジ検出
Color Gridマス毎に色を抽出して再描画
Shuffle様々な特徴を抽出してランダムに入替
参考生成類似する画像を生成
Recolor画像の再着色
IP Adapter2つの画像を融合させる

分類してみる

抽出する特徴で分類

プリプロセッサが抽出する特徴を、「線」、「面」、「深度」、「その他」で分類しました。

分類役割プリプロセッサ例
線を捕らえる輪郭やエッジ検出で形を指定✅ Canny
✅ Scribble
✅ HED
✅ Lineart (リアル&アニメ)
面を捕らえるセグメンテーション(領域分け)で指定✅ Segmentation (ADE20K)
✅ MLSD (直線検出)
深度を捕らえる奥行きや立体感を解析✅ Depth (MiDaS)
その他人体・顔のパーツ指定など特殊処理✅ OpenPose (骨格指定)

目的別で分類

使用する目的で分類しました。

目的プリプロセッサ名説明・用途
ポーズ指定OpenPose人や動物の骨格・ポーズを指定(Vtuber・イラストポーズ向け)
線画から生成Cannyエッジ検出(輪郭線から生成)
HED柔らかめのエッジ検出(人物写真向け)
Lineart / Lineart Anime線画抽出(特にアニメ向け)
Scribble手描きのラフスケッチから生成
奥行き・立体感指定Depth (MiDaS)画像の深度マップを生成(遠近感表現)
エリア指定Segmentation物体ごとに色分けして領域指定(背景・小物など分類)
直線構造指定MLSD**直線構造(建物や部屋)**を検出して構図指定
同じような画像を作成参考生成キャラの特徴を持たせる
部分修正・塗り替えRecolor指定部分を塗りつぶして再生成
解像度アップ補助超高画質の再描画低解像度→高解像度補完
特殊用途ip adapter2つの画像の特徴を融合

実際、どう選べば良い?

同じ構図にしたい

同じ構図にしたい場合には、作成したい画像と元画像にもよりますが、以下を選択します。

  • 線画
    • Canny
    • Lineart
    • Lineart anime
    • MLSD 直線しか抽出しません。
    • Scribble_head
    • Head safe
  • 深度
    • Depth
    • Normal BAE
    • Segmentation

同じ雰囲気の画像を作成したい

同じ雰囲気の画像を作成したい場合には、

  • Color Grid
    • 元画像を小さなマスにワケ、マスにある主な色を抽出して新しい画像を作成
  • Shuffle
    • 元画像から取り出した特徴をランダムに入替えて、新しい画像を作成
  • 参考生成
    • 元画像のキャラなどを参考に新しい画像を作成
  • ip adapter
    • 2枚の背景画像から、特徴を取り出し合成する

目的が明確

使用する目的が以下の場合には、一択です。

  • 人物のポーズを指定する
    • Openpose
  • 元画像を再着色する
    • Recolor

まとめ

ControlNetを使い元画像の特徴を抽出した設計図から新しい画像を作成する。

どんな設計図を作成するのかは「プリプロセッサ」で決まる。

プリプロセッサは、目的で選択する。

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