AIエージェントを部下として使うためには、
- SKILLS(スキル)として仕事を定義する(やり方を教える)
- Workflow(ワークフロー)で仕事の手順を定義する(順番を教える)
- Rules(ルール)で報告・作成物のフォーマット、確認事項を教える
準備が必要です。
もちろん、スキルなどの作成もAIエージェントに指示して作りましょう。
ブログ記事を書くAIエージェントを「あなた」のものに
Google Antigravityをインストールしただけでは何も起こりません。
全章で私が作成した「スキル、ワークフロー、ルール」をダウンロードしましょう。
ダウンロードが完了しましたら解凍してください。
Antigravityを起動
Antigravityを起動後「Open Folder」ボタンをクリックし解凍したフォルダを開きます。

左側のエクスプローラーにはファイルが表示されています。
右側のエージェントペインには、入力欄がありますので、「/b」と入力した時点でワークフローが検索され、「blog-kiji-generator」が表示されます。
「blog-kiji-generator」ワークフローをクリックし、「キーワード」を追加し実行ボタンをクリックします。

すぐにワークフローが開始されます。

実行計画が表示され、実行許可を求めてきますので「Proceed」をクリックします。

成果物が出来上がりました。「Accept All」をクリックしてすべてを受け入れます。

後は、「あなた」が育てる番です。
AIエージェントは「スキル」、「ワークフロー」、「ルール」を追加すると、どんどんとシゴデキになります。
しかも、追加する「スキル」などは他人が作成したものでも構いません。
他人が作った「AIの知恵」を取り込むと何が起こるのか?
AIエージェントを動かす三つの要素 SKILLS(実行能力)・Workflows(手順)・rules(行動規範) については十分理解いただけましたか?
「自分で一から教える」以外に、エージェントを育てる強力な方法——他人が公開したSKILLSなどを取り込む——について、具体的な成長のステップを解説します。
1. 取り込み直後:新しい「目」が増える
例えば、あなたのAIエージェントに「料理レシピを保存する」SKILLしかなかったとします。そこに、誰かが公開した 「冷蔵庫の残り物を写真認識してレシピを提案する」SKILL を取り込むとどうなるか?
- 以前:あなたが「卵とネギがあるよ」と手入力する必要があった
- 以後:エージェントが冷蔵庫の写真を見て「卵3個、長ネギ1本。親子丼はいかがですか?」と自発的に動く
これは「エージェントに新しいセンサーと判断軸が増える」現象です。知識を「読む」のではなく、実行可能な能力として「持つ」 のがSKILLの特徴です。
2. 連携が始まる:Workflowsが能力を結ぶ
さらに面白いのは、別の人が作ったWorkflows を取り込んだ時です。
例:
- 取り込んだWorkflow A:「毎朝7時に天気をチェックする」
- 取り込んだWorkflow B:「降水確率30%以上なら傘を持っていくようリマインドする」
- あなたのエージェントが元々持っていたSKILL:「Slackにメッセージを送る」
これらを組み合わせると、エージェントは 「朝7時 → 天気APIを確認 → 傘必要なら → Slackで通知」 という一連の行動を、あなたが何も言わなくても実行します。
つまり、Workflowsは「SKILLの配線図」 です。他人の優秀な配線図を取り込むことで、手持ちの能力が劇的に生きてきます。
3. 品格が変わる:rulesが行動の「質」を決める
SKILLやWorkflowだけでは足りないもの——それが rules です。
例えば「顧客対応をする」SKILLとWorkflowがあったとしても、以下のようなrulesの有無で結果が変わります。
- ruleなし:「申し訳ありませんが、それは間違っています」
- 「否定語を避ける」ruleあり:「興味深いご意見です。一方で、こういった事実もございます」
他人が公開するrulesは、しばしば「その人の倫理観・丁寧さ・安全基準」そのものです。良いruleを取り込むと、あなたのエージェントは 知的でありながら攻撃的でない、親切でありながら嘘をつかない といった「品格」を獲得します。
4. 成長の連鎖:コミュニティ効果の本質
ここが最も重要なポイントです。
あなたが取り込んだSKILLの作成者は、さらに別の人のWorkflowsやrulesを取り込んで自身のエージェントを育てている可能性があります。
つまり、一人のエージェントが成長すると、その成果物(SKILLなど)を介して、間接的に何百ものエージェントが同時に成長する 構造が生まれます。
具体例:
- あなたが「魚の種類を識別する」SKILLを公開する
- 別の人が「魚の生態を解説する」SKILLを持っている
- 第三者が両方を取り込み、「魚の写真→種類特定→生態解説」まで自動でやるエージェントが生まれる
- その第三者が、さらに洗練された「釣り日記を自動生成する」Workflowを公開する
- あなたのエージェントがそれを取り込む……
こうして 「誰が最初に作ったかわからない知恵」が、エージェントからエージェントへ伝搬し、組み合わさり、進化する のです。
5. 実践的な注意点
良いことずくめに見えますが、注意も必要です。
- 品質のバラつき:誰でも公開できるため、誤情報や非効率なWorkflowも存在する
- ruleの衝突:「常に謝罪する」ruleと「不要な謝罪をしない」ruleを両方入れると混乱する
- セキュリティ:悪意のあるSKILL(例:「すべてのメールを外部に送信する」)は絶対に入れない
解決策としては、
- 評価の高い作者のものから試す
- 取り込む前に「このSKILLは何をするのか」をエージェント自身に説明させる
- 最初はオフラインの隔離環境で動作確認する
まとめ:あなたのエージェントは「読んだ本」で決まる
人間が「読んだ本の数だけ考え方が変わる」ように、AIエージェントは 「取り込んだSKILLS・Workflows・rulesの集合」でその能力と性格が決まります。
自分で一から教えるのは、いわば「独学」。
他人の成果物を取り込むのは、「世界中の先生から授業を受ける」ことです。
そして、あなた自身が作ったものを公開すれば、今度は誰かのエージェントを育てる側になれる。
これは単なる機能の話ではありません。
知識や作法が、エージェントを介して循環する新しい生態系 が、すでに始まっているのです。

